胎児の状態

子宮底長と腹囲とは

妊婦健診のたびに、母子健康手帳に子宮底長と腹囲が記入されますが、その意味を教えてください。たとえば子宮底長が増えても、腹囲は逆に減っていることがあります。

回答者

木村 好秀
日本保健医療大学客員教授

妊婦健診時に、子宮底長と腹囲を巻尺で計測することはたいへん大切なことなのです。
それらを計測することで、おなかの赤ちゃんの大きさ(発育状況)や羊水量を推定することが可能だからです。

子宮底長は、妊婦を仰臥位にして下肢を伸ばした状態で、恥骨結合の上縁から子宮の最も上の部位までの長さを腹壁に沿って測った曲線の長さです。
個人差はありますが、それでおよその妊娠月数が推定され、(月数×3)+3cmの計算式を用います。
たとえば7か月では約24cmとなります。
また、妊娠の週数単位では、妊娠後半期なら妊娠週数から4を引いた値cmになります。

腹囲は、同じ状態で妊婦のおへそのまわりの腹囲の長さを測りますが、妊娠末期では通常90cm前後です。
腹囲が100cmを超えて著しく大きいときは巨大児(児体重4000g以上)、羊水過多(羊水量800ml以上)、多胎妊娠などを疑います。

従来、現在のように超音波エコーで胎児の体重を推定することができなかった時代には、もっぱら子宮底長と腹囲から赤ちゃんの体重を推定しておりました。
子宮底と腹囲の計測は、現在でも胎児の体重を推定するスクリーニング法として重要で、測定時には排尿しておき、軽く息を吐いた状態で腹壁を弛緩させることが大切です。
子宮底長と腹囲の測定値は、そのときの条件(胎位、膀胱の充満、呼吸の状態、測定者)などにより多少の誤差はあるもので2cm以上でなければ心配いりません。

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