出産時に注意が必要な妊娠

前置胎盤の胎児への影響は

出血したので病院に行ったところ、前置胎盤の疑いがあるといわれました。まだ初期なので自然に治る可能性もあるということですが、胎児になにか影響はありませんか。

回答者

住吉 好雄
横浜市立大学医学部産婦人科客員教授

平原 史樹
横浜市立大学大学院医学研究科生殖成育病態医学教授

妊娠初期には子宮内腔も小さく、胎盤の占める面積が大きいため、前置胎盤に見えることがよくあります。子宮下部は妊娠20週から妊娠36週にかけて伸展し、それに従って胎盤付着部位が上方へ移動するように見え、これがいわゆる胎盤の移動と呼ばれています。
早期に前置胎盤と診断した症例では、このことを考慮に入れて経過を注意深く見ていくことが大切です。

したがって妊娠35週以降までは確定診断はできませんが、胎盤の中心と内子宮口が非常に近いような全前置胎盤の場合には、胎盤が低置あるいは体部へ移動する可能性は低いと考えられます。
胎児の発育には影響はありませんが、妊娠20週以後になっても前置胎盤と診断されている場合は少しの出血でも大出血につながる危険がありますので、主治医と相談のうえいつでも入院できる準備をしておくことが大切です。

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