おっぱいとミルク

おっぱいが張らない

お産がすめば、母乳は自然に出てくるものと思っていましたが、少しもおっぱいが張ってきません。

回答者

堀口 貞夫
主婦会館クリニック所長

堀口 雅子
女性成人病クリニック、主婦会館クリニック

妊娠中は、胎盤から分泌されるエストロゲン・プロゲステロンというホルモンによって、プロラクチン(催乳ホルモン)の分泌が抑えられています。
産後胎盤が体外に出されると、これらのホルモンの働きがなくなり、プロラクチンの分泌が高まって、乳汁が出てくるようになるのです。

このようなしくみで(実際にはもっと複雑なメカニズムがあるのですが)、乳汁は自然に出てきますが、これをうながすためには、赤ちゃんが「乳首を吸う」刺激が必要です。
この刺激が神経を介して脳に伝わり、オキシトシンという物質が出てきて、これが乳腺を取り巻く筋肉を収縮させ、乳腺の中の乳汁を押しだすのです。

一般的には、産後2~3日後から、この乳汁分泌のしくみがさかんになってきますが、個人差があります。
妊娠・分娩によるからだの疲労の程度や精神的なできごとや心配ごとなどに左右されます。睡眠・栄養を十分にとりましょう。
そして、あまり心配したりイライラしたりしないことです。
また、疲れをためないことも大切です。

最初のころの授乳は、“母乳の量”ではなくて、ママが赤ちゃんの扱いに慣れ、赤ちゃんもママの乳房からおっぱいを吸うことに慣れる時期なのです。
赤ちゃんにはママに抱かれた状態でママの姿がぼんやりとですがわかっていますし、声も聞こえているのです。
だから、赤ちゃんを見つめながら、呼びかけながら(名前が決まっていれば名前を)授乳してみましょう。
きっとママになった幸せをかみしめることができるでしょう。
そんなふうにママの心が満たされた状態にあると、母乳の出はどんどんよくなっていくのです。

また、オキシトシンは子宮を収縮させる作用もありますので、授乳することによって子宮収縮が起こり産後の子宮の回復を促します。

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