子どもと病気・薬の知識

いつまで薬を飲むのか

2日分の薬をいただき、熱もひいてかぜがよくなりました。
完全に治るまでもっと続けてお薬をいただいたほうがよいのでしょうか。

回答者

横谷 進
国立成育医療研究センター生体防御系内科部部長

病気がよくなってきたときに、いつまで薬を飲むかは、大切な問題です。

お尋ねのケースは、発熱をともなうかぜ症状ですので、そこで用いられた薬には2種類が考えられます。

第1の種類は、症状をやわらげるための薬(対症療法のための薬)です。
せきを減らす薬(鎮咳剤)、たんを切りやすくする薬(去痰剤)、鼻水を減らす薬(抗ヒスタミン剤)、そして熱を下げる薬(解熱剤)などがそれにあたります。
これらの薬を飲む目的は症状を軽くして子どもを楽にすることですから、症状がよくなったら、もう服用する必要はありません。
ただ、原因になる病気やもともとの異常がある場合には、長めに服用したほうがよい場合もあります。
たとえば、気管支ぜんそく、副鼻腔炎(蓄膿)、反復する急性中耳炎や滲出性中耳炎などです。
このような場合にはいつまでどの薬を飲んだほうがよいのか、主治医に尋ねてください。

第2の種類は抗生物質です。
発熱をともなうかぜ症状では、抗生物質は処方されないこともありますが、処方されることもしばしばあります。
とくに、のどの炎症がとても強いとか、うみのような緑色や黄色の鼻汁が出ている、といった場合には、抗生物質が処方されることが多いと思います。
こうした場合、抗生物質が効いて熱が下がったばかりなのかもしれませんから、ここで薬をやめてしまうと、残っていた細菌が盛り返す心配があります。
しかも、そういう細菌は使われた抗生物質が効きにくいものである可能性があり、わざわざ、耐性菌を居つかせる結果にもなります。

抗生物質は、必要な場合に限って使用し、使用する場合には十分な期間(主治医に尋ねてください)服用したほうがよいと思います。

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