気がかりな生活習慣・しつけのポイント
しつけるということ
子どもをしつけるといっても、厳格すぎては委縮するだけでしょうし、といって、あまりに自由すぎてもいけないと思います。早い話、叱るほうがよいのか、叱らないほうがよいのかにも両論があると聞きます。しつけの基本とか、親の心構えなどについて教えてください。
回答者
鈴木 眞弓 東邦大学医療センター大橋病院小児科、臨床心理士 |
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しつけは、その家庭の大切な個性となります。
ご両親が、自分たちの子どもにどのようなことを望むかによって、それぞれの個性が出てくるものです。
この個性は、大切なものです。
ここで、しつけの基本ということに触れるのならば、それは子どもの安全を守るためのものから始まるでしょう。
そして、ご両親がこれだけはきちんと身につけてほしいと思われることを少しずつしつけていくことが大切です。
叱り方は、今回ご相談のお子さんのように、まだ言葉を理解する力が未熟な年齢のころには、ママの口調や表情で、子どもはいつもと異なる様子を察するものです。
この際に、「危ないよ」「いけない」という気持ちをしっかり伝えるようにすることがいいでしょう。
そして最も大切なことは、どのようなことについてしつけをするか、ご両親で話しあっておくことです。
異なる対応をすると、子どもは混乱し、叱られている内容を理解せず、どなられた、たたかれたということだけが残ってしまいます。
そして、しつけの項目を多くつくらないことです。一つずつくらいの気持ちがいいでしょう。