気がかりな症状

左右のくるぶしがどの程度離れるとX脚?

まっすぐ立ったとき、どうもくるぶしが離れてしまいます。
どの程度離れていた場合X脚と判断できますか。

回答者

加藤 忠明
国立成育医療研究センター成育政策科学研究部部長、日本子ども家庭総合研究所客員研究員

赤ちゃんの足は、ややO脚気味ですが、1歳ころから逆のX脚気味になっていきます。
足を伸ばして両ひざをつけたときに、左右のくるぶしがどのくらい開くかでX脚の程度を診ます。
2~3cmほど開く幼児は多いですし、これは心配のない生理的なX脚です。
2~3歳までの幼児は、両足を多少開き気味にして歩いたり走ったりしますので、そのとき、必ずしもひざはぶつかりません。
4~5歳以降は、成長とともにだんだんX脚はなくなり、両足は平行になっていきます。
したがって、この程度のX脚であれば、なにもしないで様子を見るだけで大丈夫です。

しかし、左右のくるぶしが4~5cm以上開くX脚の場合、歩いたり走ったりするときに、左右のひざがぶつかってころびやすいです。
その程度と親の希望によりますが、X脚を矯正する特殊な靴をはかせる場合があります。
ただし、この靴ははいた感じがふつうと違うので、幼児はいやがることが多いです。
一般的には、年齢が大きくなると、X脚は軽度になりますし、ひざをなるべくぶつけないで歩けるようになりますので、様子を見るだけのことが多いです。
気になる場合は、小児科または整形外科で相談してください。
一般的には手術しませんが、脳性まひなど別の病気があってX脚になる場合は、ひざの骨を削ったり、足の形をかえる手術をすることがあります。

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