見守りたい健やかな成長

思考力を発達させるには

思考力というのは、どういうふうに発達していくのですか。まだ自分の物と他人の物との区別もつかないし、お話も自分中心で、全体をつかめていないような気がします。どういうふうに導くと、思考力が発達するのでしょうか。

回答者

安藤 朗子
日本子ども家庭総合研究所母子保健研究部主任研究員

子どもの思考の発達について研究を行ったスイスの心理学者のピアジェは、次のように説明しています。
まず、2歳以降から外の世界のことを頭の中に思い浮かべること(表象機能という)ができ始めます。そしてそれ以降を3つの発達段階に分けています。

第1は、5~6歳まで続き、前操作期と呼ばれています。
この時期の子どもは、ものごとを筋道立てて考えることができず、課題の外見や目につきやすい特徴に左右されてしまいます。

第2は、7~8歳ごろから始まる具体的操作期と呼ばれる段階です。
子どもは、筋道立てて推論できるようになりますが、具体的な手がかりにもとづく場合に限られています。

第3は、11歳ごろから始まり、15歳くらいまでに完成する形式的操作期です。
この時期になると純粋に仮説(ときとして現実に反することであっても)にもとづいて、問題を筋道立てて考えていくことができるようになるのです。

お子さんは、第1の前操作期にあたり、自分を中心にした考え方が目立つ時期です。
一方、お友だちとの遊びがさかんになり始める時期でもあります。
つまり家族以外の社会とのかかわりが始まるわけです。
そのような経験の中で、子どもは自分と他者との違い、自分の物と他者の物の区別などができてくるのです。

また言葉も発達途上にあります。
全体をつかめていないのが当然といえましょう。まずはお子さんのいいたいことによく耳を傾け、足りないところなどを補ってあげましょう。

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