からだとこころを育む

早期教育は将来役に立つか

幼児教育のパンフレットに、「早期教育こそが競争社会を生き抜く力をつける」みたいなことが書いてありました。これからはたしかに終身雇用もくずれ、実力社会、競争社会だと思います。早期教育がほんとうにそういったものにプラスになるでしょうか。

回答者

堤 道子
愛育病院心理福祉室心理相談員

発達とは、さまざまな側面がからみあって踏みかたまっていくものなので、いくら早く教えても時期がくれば同じとなってしまう場合もあります。
まわりがやっていたり、効果があるという宣伝を耳にすると、不安になることもあるでしょうが、あまり早いうちから指示されたことだけをさせていると、子どもの持っている好奇心の芽を摘み取ってしまうことにもなりかねません。
経験を増やしてあげることはとてもよいことだと思いますが、子どもの能力、意思などを考えずに教えこむことのないよう、本来あるべき子どもの生活を子どもから奪うことのないように気をつけてあげましょう。
子どもが喜んで受け入れ、自分からやりたい、続けたいというものなら問題はないと思います。

幼児期は、外での早期教育に頼るばかりでなく、家庭でできる教育もたくさんあります。
きちんとした日常の生活習慣を整えること、遊びを通してルールを守ったり、がまんすることを覚えることなども幼児期の大切な学習です。
中でも、子どもが持って生まれた能力を存分に発揮させるために必要なことは、ママやパパにたっぷり愛され、しっかりとした親子の絆を築くことといえます。
自分が愛されているという安心感、ママやパパに対する無条件の信頼感は、自分の力を信じてがんばってみようという勇気を育ててくれます。

習いごとは“きっかけ”程度に考え、この時期は、なるべくママやパパといっしょに楽しくやりとりしながら、経験を積み重ねていけるようにしてあげるのがいちばんだと思います。

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