感染症の検査

B型肝炎の抗体があるといわれた

初めての妊婦健診の際、B型肝炎の検査を受けたところ、抗原(-)、抗体(+)といわれました。抗体があるということは感染している危険はないのでしょうか。

回答者

中林 正雄
愛育病院院長

抗原とはウイルスそのものを指し、抗体とは体内に入ってきた抗原に対して人間のからだがつくりだした免疫抗体のことをいいます。
B型肝炎の抗原(-)、抗体(+)というのは過去にB型肝炎ウイルスが体内に入って免疫ができ、もうウイルスは消滅しているという意味なのです。
その際に必ず黄疸などが出て肝炎と診断されているとは限らず、かぜくらいかと見過ごされていることも多いのです。
このように新生児期以外ではウイルスが体内に入っても抗体によって消滅させることができるのです。

B型肝炎の検査にはHBs抗原、HBs抗体をまず調べるのですが、HBs抗原(+)の人は次にHBe抗原、HBe抗体を調べます。
そしてHBe抗原(+)の人が、血液を介して感染する力が強いとされています。
母体がキャリアであれば、新生児に対して生まれてすぐ抗体(γ-グロブリン)を投与してB型肝炎ウイルスにかかるのを予防し、その後抗体ができるまでワクチン注射をすることによって新生児のキャリア化を防げるのです。

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