からだとこころを育む

歩行がつたない

歩行開始がたいへんおそく、歩き方もよたよたしていて、よくころびます。どんな病気が考えられますか。

回答者

榊原 洋一
お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科榊原研究室

歩行が可能になるためには、3つの身体機能の正常な発達が必要です。

第1は筋肉の強さです。体重を支えてきちんと直立し、そのうえでからだを前方に押しだすだけの筋力の発達が必要です。
筋ジストロフィーやミオパチーと呼ばれる筋肉の病気では、歩行が困難だったり、歩行開始がおくれます。

第2の条件は、からだを直立の姿勢に保ったまま、全身のバランスをとり、下肢を交互にスムーズに前後させる機能が健常に発達しなければなりません。
脳性まひや小脳の機能障害では、そういった機能障害が見られ歩行困難や歩行不能になります。

第3の条件は、歩こう、歩きたいという意志や、目的のものや人に向かって歩いていきたいという好奇心の順当な発達です。
さまざまな原因による精神遅滞では、歩こうという欲求がないために歩行開始がおくれます。

ご質問のお子さんは、歩こうという意志はあるようですので、第1あるいは第2の機能に問題がある可能性があります。
くわしくは診察や検査が必要になりますので、近くの小児科医にご相談なさってください。

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