気になる症状と病気

鼻血

数か月前からよく鼻血が出ます。最近は寝ている間にでるようで布団や枕に血がつくこともあります起きているときは10分程度で鼻血は止まるのですが、心配です。原因は何でしょうか。

回答者

瀬尾 達
瀬尾クリニック院長

まず、お子さんに限らず、いわゆる鼻血は「鼻粘膜の破綻」により生じると定義されています。

では、どうして破綻するのでしょうか。
子どもの鼻血は、鼻中隔という鼻柱の粘膜が破綻して、出血することがほとんどです。
この場所はキーゼルバッハ部位と言い、鼻の入り口から約1㎝の鼻中隔の前下方に位置します。
そこは粘膜下を血管が網目状に集まっている血液の豊富な場所で、子どもが指を入れて鼻をいじると、ちょうど指先が当たる位置のため、出血しやすいのです。
特に就寝時などは、子どもが無意識に鼻全体を触ったり、寝返りをうった際など、鼻に軽く当たる程度の軽い刺激でも、子どもの鼻粘膜は薄いため、直接指を入れなくても傷ついて出血したりします。

この場合、かえって傷つける恐れがあるので、ティッシュペーパーを鼻の中に入れたりせず、鼻柱をつまむようにして安静にしていれば、10分程度で止血することがほとんどです。
しかし、いったん出血すると傷がついた粘膜にかさぶたがつきます。
それが気になり、触ってしまうことで、出血を何度も繰り返します。
同様のことは、子どもが、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの病気を合併している場合にも起きます。

したがって、たとえ鼻血を繰り返していても、ご質問者のお子さんのように短時間で止まる場合は、他の病気によるものである可能性は極めて低いと考えられます。
逆に、鼻をつまんで適切に止血を試みても、1時間以上の長時間出血が続く場合は、まれに血液疾患や遺伝的な基礎疾患が隠れている可能性があるので、詳しい診察を受けることをおすすめします。

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