気になる症状と病気

就寝中の嘔吐

夕飯を食べ眠りについたあと、夜中、嘔吐し、また眠りにつきました。食べ物にあたったようすでもありません。熱や腹痛、下痢もありません。いびきをよくかきますが、何か関係はあるのでしょうか。

回答者

松平 隆光
松平小児科院長

子どもが病気のときに訴える症状は、発熱、せき、腹痛、咽頭痛、不機嫌、食欲不振、嘔吐などで、そのうち、小児科医にとって一番危険と思える症状は嘔吐です。

ご両親は発熱を危惧されることが多いのですが、発熱は子どもにとって緊急性のある症状ではありません。現在でも患者さんが小児科の外来を訪れる理由の多くは、細菌やウイルスが原因の感染症です。
子どもが感染症にかかると、脳に「体温を上げなさい」という指令が伝わり、発熱という症状が出ます。
この発熱により免疫力が高まり、細菌やウイルスを早く撃退することができます。
このため、発熱は体調がよければ大きな問題とは言えません。

これに対して、子どもの嘔吐はしばしばその原因が重篤な病気であることがあり、緊急性があります。
子どもが嘔吐する場合、かぜウイルスによる急性胃腸炎が多いのですが、稀に、腸重積(ちょうじゅうせき)や髄膜炎といった重篤で緊急性を要する病気の始まりである場合があります。
また、子どもは嘔吐が続くと脱水症になりやすいため、経過観察を慎重にする必要があります。

ご相談のお子さんは、4歳ですので、心理的原因や腸重積の心配は少なく、また嘔吐が1回で終わっているので髄膜炎の可能性も低いと思われます。
嘔吐と直接的に関係はないと思われますが、子どものいびきには注意が必要です。
とくに無呼吸発作を伴う場合には、脳への酸素供給が不足して、発育障害を起こす危険がありますので、耳鼻科での精査が必要です。

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