気になる症状と病気

繰り返す中耳炎

中耳炎にかかったり治ったりを繰り返しています。なにか、日常生活に原因があるのでしょうか。このまま繰り返した結果、別の病気になってしまったりしませんか。

回答者

瀬尾 達
瀬尾クリニック院長

急性中耳炎は、鼻咽腔(鼻の奥)に付着した細菌が、耳管(耳と鼻咽腔をつなぐ管)を介して、中耳腔に感染することで発症します。
乳幼児から幼少時では、耳管が成人と比較して短く太いため、細菌が簡単に中耳腔に感染します。

また、この時期の鼻咽腔には、肺炎球菌、インフルエンザ菌といった急性中耳炎の原因となる細菌が高率に存在するため、これらの細菌が幼稚園などの集団生活の中で、かぜなどのウイルス感染の後に増殖し、急性中耳炎を起こす機会が多くなるのです。
さらに、近年抗菌薬に反応しない耐性菌が見られる場合があり、治療をしても治りにくい原因のひとつとなっています。

日常生活では、鼻の調子が悪いときは、こまめに鼻汁を吸い取り、耳鼻科で鼻治療をすることが大事です。

また、最近の研究で急性中耳炎をくり返す原因として、小児の抵抗力、すなわち免疫能も大きく関係することがわかっています。
血液の中に存在する免疫グロブリン(lgG)がその原因です。乳幼児期には、健康児でも年長児に比べ、血液中のlgG値が低いことが特徴です。
そのため、感染症を免疫能により抑えることができず、急性中耳炎にかかりやすく、反復も多くなるのです。

このように小さな子どもさんが繰り返し中耳炎にかかるのには、さまざまな理由がありますが、適切な治療により、ほとんどの場合いつまでも繰り返さず、年齢とともにかかりにくくなります。
繰り返す中耳炎により、将来難聴になるということもないので、ご安心ください。

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