パパの役割
つわり期にパパにやってほしいこと
妻のつわりが辛そうで、何とかしてあげたいのですが、どうすれば喜んでくれるのか、よくわかりません。そもそも、つわりの辛さがどういうものかもわからず、戸惑ってばかりです。
回答者
河端 惠美子 帝京平成大学 ヒューマンケア学部 看護学科 教授 |
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おなかもまだ大きくないので、パパとしてはまだ妊娠を意識しづらい時期ですが、妊娠初期のママはつわりでつらい思いをしています。
パパは、そんなママをいたわり、まずつわりを理解することから始めましょう。
つわりは、人によって症状がまったく違います。吐いてしまう、ご飯を炊くにおいで気持ちが悪くなる、といったイメージが強いですが、それ以外にもさまざまな症状があります。
空腹になると気持ちが悪くなる「食べづわり」になる人もいれば、特定のものしか食べられなくなる人も。「え、こんなものまで?」というくらい、あらゆるにおいがダメになってしまう人もいます。やたらと眠くてどうしようもなくなったり、食べ物の映像を見るだけで吐いてしまう人もいるのです。
つわりで何が苦手になったのか、つらくなったのかを直接ママに聞くのもよいでしょう。つわり期のママは、食事を作るのもひと苦労。代わりに作ってあげたり、何が食べたいのか聞いて、夕食を買ってきてあげたりすれば、喜んでくれるはずです。
においに敏感になるママは多いので、パパが外で食べて、アルコールや食べ物のにおいをプンプンさせて帰宅するのはできるだけ避けて。たばこは、においの問題だけでなく、おなかの赤ちゃんにも悪影響なので禁煙を。
ホルモンの影響で、ママは自分で気持ちがコントロールできなくなってしまうこともあります。いつもはこんなことでは怒らないのに…と思っても、妊娠による変化なのだとおおらかに受け止めてあげてください。
妊娠後期になるとママもおなかが大きくなり、できない家事も出てきます。家事が苦手なパパも、今から手伝いを始めて、できることを少しずつ増やしていきましょう。
妊娠初期でも、パパがしてあげられることはたくさんあります。ぜひママの一番のサポーターになってあげてください。