身体・体重の管理

妊娠中の気になる症状「貧血」

妊娠10週です。自覚はないのですが、貧血だと診断されてしまいました。とにかく、食生活に気をつけるように言われましたが、どんなものを食べればよいのでしょうか?

回答者

小山嵩夫
小山嵩夫クリニック 院長
更年期と加齢のヘルスケア学会 理事長

妊娠中は以下のようなことが原因で、貧血になりやすい状態です。

・妊娠によって血液が急激に増加するため、血液が薄まる
・胎児の成長に母体の鉄が使われる
・ホルモンバランスの変化による自律神経の乱れからくる血行不良
・つわりによる栄養不足

軽度の貧血なら自覚症状もなく、母体や胎児に問題がないケースがほとんど。しかし悪化すると、早産や胎児発育不全のリスクが上がったり、出産時に多量出血が起こったり、産後の回復が遅れたりします。

妊娠中の貧血はほとんどの場合、鉄不足が原因ですが、まれに何らかの病気によって引き起こされる場合もあります。不安があれば、病院できちんと検査してもらいましょう。

<食事療法>
食事に気をつけて、鉄を含む栄養素をバランスよくとることが貧血の改善につながります。
コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるタンニンは、鉄分の吸収を妨げるので、食前食後は控えましょう。
レバーはビタミンAを多く含むため、特に妊娠初期は食べすぎに気をつけて取り入れましょう。
また、鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄があります。特性を知っておくと、効果的に摂取できます。

●ヘム鉄
体に吸収されやすい鉄です。赤身の肉や魚、あさり、しじみなどの貝類に多く含まれています。

●非ヘム鉄
ヘム鉄に比べ吸収率は劣りますが、ビタミンCやたんぱく質と一緒に摂取することで吸収がアップ。小松菜、ほうれん草などの緑黄色野菜、大豆・大豆製品(納豆、生揚げなど)に多く含まれています。

<鉄剤>
貧血の状態によっては鉄剤が処方されます。副作用として、便秘や便が黒くなることがあります。下痢や吐き気が続くなど、つらい症状がある場合には、我慢せず医師に相談しましょう。

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