出産時に注意が必要な妊娠

高齢妊娠で注意しないといけないこと

39歳で初めて妊娠し、いま2カ月です。待ち望んだ妊娠なので、無事に出産したいと思っていますが、高齢出産にはリスクが多いと聞きます。どのようなリスクがあり、何に気をつければよいのでしょうか?

回答者

今井理恵
港町診療所 日本産科婦人科学会専門医

女性の社会進出に伴い、出産年齢も上がっています。国際産科婦人科連合では、35歳以上の初産婦、40歳以上の経産婦を高齢妊娠と定義しています。
高齢妊娠には以下のようなリスクがあり、注意が必要ですが、気にしすぎるのもNG。ゆったりとした気分で、おなかの赤ちゃんの成長を楽しみながら過ごしましょう。

<高齢妊娠のリスク>
●流産
厚生労働省による流産率のデータは以下のとおりです。
~34歳:10.9%
35~39歳:20.7%
40歳以上:41.3%
卵子の加齢により、胎児の染色体異常が増えることが流産率増加の原因となります。

●子宮・卵巣のトラブル
年齢とともに子宮筋腫や卵巣嚢腫(のうしゅ)などが発見される率が上がります。妊娠して受診したことで病気が見つかることも。

●妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病
加齢により体の機能や体力が低下することで、妊娠中の体への負担が増し、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの妊娠合併症を発症しやすくなります。また、妊娠合併症により早産のリスクが高まると考えられています。

●難産
子宮口や産道が加齢により硬くなっていたり、疲労しやすいために微弱陣痛になってしまうと、出産時に赤ちゃんがなかなか出てこられず、分娩(ぶんべん)時間が長くなったり、医療措置が必要なケースが増加します。また、産後の体の回復にも時間がかかりがちです。

●先天性異常
高齢妊娠の赤ちゃんは先天性異常を伴う確率が高くなります。厚生労働省によると、ダウン症の確率は、ママが25歳で1/1250、35歳で1/385、40歳で1/106、45歳では1/30となっています。染色体異常にはいろいろな原因が考えられますが、卵子の老化も原因の一つです。

<リスクを減らすには>
卵子の加齢は防げませんが、妊娠合併症や分娩時のリスクを減らすことはできます。注意点は次のとおりです。
・栄養バランスのよい食生活をする
・体重が増えすぎないようにする
・ストレスをためず、休息を十分取る
・妊婦健診をきちんと受ける
・無理のない範囲で運動をして体力をつける

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