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前置胎盤とは?

妊娠24週です。妊婦健診で前置胎盤と言われ、出産がとても不安です。前置胎盤とはどういう状態で、どのようなリスクがあるのでしょうか?

回答者

今井理恵
港町診療所、日本産科婦人科学会専門医

赤ちゃんがおなかの中にいる間、ママから赤ちゃんに酸素や栄養、血液などを送っている胎盤。通常、胎盤は子宮の奥のほう(ママの体から見るとおなかの上のほう)についていますが、時に下のほうについてしまい、子宮口にかかったり、子宮口を覆ったりすることがあります。これは前置胎盤と呼ばれるもので、受精卵がたまたま子宮口の近くに着床したことが原因と考えられています。胎盤がどの程度子宮口にかかっているかで3つに分類されます。

①辺縁前置胎盤
胎盤の縁が子宮口にかかっている状態。子宮口はふさいでいない。

②部分前置胎盤
胎盤が子宮口の一部をふさいでいる状態。

③全前置胎盤
胎盤が子宮口を完全にふさいでいる状態。

部分前置胎盤、全前置胎盤の場合は胎盤が子宮口を覆っていて経腟分娩(ぶんべん)ができないため、通常、妊娠37週末までに帝王切開を行います。辺縁前置胎盤では、経過が順調で、医師が問題ないと判断した場合には経膣分娩となるケースもあります。

妊娠20週以降の健診で前置胎盤が疑われるようになりますが、その後、子宮が大きくなるにつれて胎盤の位置が上がっていくこともあります。
しかし、胎盤が上がらず、前置胎盤と診断された場合は、基本的には安静に過ごし、運動や性行為などは控えるようにしてください。産院によっては、妊娠32週ごろから管理入院を勧められることがあります。

また、前置胎盤で特に気をつけたいのが出血です。早産になる危険性もあるので、少量でも出血が見られた場合は必ず受診してください。

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